疑惑の判定が相次ぎ各国から怒りの声があがった韓国・仁川のアジア大会。批判を浴びたのは競技の不公正ばかりではない。大会組織委員会の運営スタッフやボランティアもモラルが低く不評を浴びた。ビーチバレー会場では、ボランティアスタッフがカード賭博を行なう事件まで起きたほどだ。
スタッフがスタッフなら観客も観客。スポーツの場に政治を持ち込む相変わらずの非常識で、特に日本相手の試合の際に「反日感情」むき出しの政治アピールが繰り返された。
9月28日のサッカー男子準々決勝の日韓戦では、試合前に韓国サポーターが初代韓国統監・伊藤博文を暗殺した安重根の肖像画を掲げた。韓国では「反日」のシンボルだが、差別的、政治的スローガンを禁止する国際サッカー連盟(FIFA)の規定に明らかに反する行為として、日本のみならず、世界中のスポーツファンを興ざめさせた。
こんな状態だからスポーツマンシップのかけらもない。勝っても負けても互いの健闘を讃え合うのがスポーツの鉄則だが、自国が負ければ勝者に容赦なくブーイングを浴びせるのが“韓流”らしい。
競泳4冠を達成し、大会MVPにもなった日本水泳のエース、萩野公介が9月21日の200メートル自由形で金メダルを獲得すると、会場は静まり返り、表彰式では客席からブーイング。この様子は中国やタイなど海外メディアも報じ、「負けた途端挨拶すらしなくなった韓国人選手やコーチ、観客に驚かされた」としている。
「思い返せば開会式から悲惨でした。韓国のテレビ局SBSは開会式で入場する日本人選手団に『周辺国と深刻な摩擦を起こす国』とテロップを入れて紹介していたが、現場では一部の観客が“死ね”“帰れ”とか、他にも聞くに堪えない汚いヤジを飛ばしていました」(スポーツ紙記者)
※週刊ポスト2014年10月24日号