今年3月、箱根にある『富士屋ホテル』初のトースト専門店『On the TOAST』が羽田空港内にオープンするなど、トーストに熱い注目が集まっている。
好みの食感に仕上げるために、まず大切なのはパンの種類と厚さの選び方。さらに、少しの手間を加えると、よりおいしく焼ける。そこで、料理研究家、フードスタイリスト、パンコーディネーターとして幅広く活躍する野口英世さんに、いつものバタートーストがよりおいしく食べられる6つのポイントを聞いた。
まず、山型なのか、角型なのか、パン選びがポイント。山型は生地に気泡が多く入っているので、トーストすると、サクサクの食感に仕上がる。角型は白い部分のキメが細かく、密度の詰まったパンが多いので、しっとりとトーストできる。
厚さによって焼いたときの食感が変わる。好みの食感を追求するなら厚さ選びも大切。4枚切りなど厚いパンほど、焼いたときに中は柔らかくしっとり。8枚切りなど薄いパンはサックリした食感に。
しっとり派は焼く前に霧吹きで水分をプラス。よりしっとりさせたいときは、焼く前に霧吹きで水をスプレーし、表面を濡らしておく。焼くときに蒸発する水分を補えるので、柔らかくもちっとした食感に。
バターは室温に戻すのがおいしさの鍵。バターは冷たいままだとよく溶けず、パンになじまない。バターは約10秒電子レンジで温め、軽く練って室温に戻す。焼きたてに塗ると、パンによくなじむ。
すぐに食べない人はトースト前に自分でカット。パンは切り口から乾燥するので、すぐ食べない場合はスライスしていない状態で購入し、焼く前に切り分けて。パンを横に寝かせると、まっすぐ切りやすい。
魚焼きグリルを使えば短時間でカリッと焼ける。早く焼きたい人は、魚焼きグリルを使うのもおすすめ。直火なので、短時間でサクッと香ばしく仕上がる。2~3分で焼けるので、忙しい朝にも便利。
※女性セブン2014年11月6日号