LINEのスタンプを考案し、販売できればビジネスチャンスにもつながる。実際、数千万円を稼いでいる人もいるというが、それってホントなのだろうか? 今週は、LINEクリエイターズマーケットの中で人気上位のクリエイター・A-kitさんを直撃。
A-kitさんは、『文字打ってる場合じゃねえ!~緊急用~』と同スタンプ『~疲労編~』のスタンプ考案者。稼業の理容室を手伝いながら、日々、クリエイターズスタンプを作成している。漫画とゲームが大好きな20代後半の女性だ。
白いシンプルな人間キャラに具体的なコメントが付き、今の自分の状況を伝えるのに最適なA-kitさんのスタンプ。
“返信が無かったら、寝落ちしたと思ってください”、“長文を打っています 少々お待ちください”など、利用しやすい文章がずらりと並び、男性ファンも多い。
「最初は自分用に作ったんです。例えば、遅刻しそうな時に、“今、準備しています”と打つのは面倒じゃないですか。それならばスタンプひとつ送っただけで、完結できるもののほうがいいと思って」(A-kitさん・以下「」内同)
自分自身がよく打つ文章を40個以上、パソコンのメモ帳にまとめ、その中から、より実用的なものを採用。長文を打つ手間が省けるスタンプは瞬く間に人気を博し、売り上げが1週間で1位に。そして、発売から3か月後、約1000万円もの大金を手にしたという。
「売り上げから20%源泉されるので、実際は800万円ですが、それでも嬉しかったですね」
そんな彼女の本職は理容師。家業の理容室を手伝いながら、スタンプ作りに励んでいるのだという。
「昔から絵を描くのは好きでしたが、スタンプとして売り出すには、自信がなかったんです。そこでパソコン用のソフト『3Dデッサン人形』をトレースしました。専用のペン先ひとつで動きがつけられますし、絵が描けない人でも簡単に立体的な人物を作成することができる。早い段階で作成したので、先手必勝だったかなと思っています」
※女性セブン2014年11月13日号