国際社会で「反日」活動を行う韓国のさまざまな画策を知った上で、残る問題は私たちはこの「厄介な隣人」とどう付き合うか、ということだ。作家・井沢元彦氏が、有効な対応策を提案する。
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この「歴史戦争」紛れもなく日本に追い風が吹いている。
日本は、この好機を捉え強い意志で勝利を呼び込む努力が必要である。そのために必要な事はやはり宣伝戦であろう。
「至誠、天に通ず」などという言葉、つまり誠を尽くしていれば必ず天が味方してくれるという感覚、日本人はこれが大好きだが、やはりそれでは国際的に通用しないということを思い知るべきだろう。
現に「従軍慰安婦は性奴隷」というデタラメの主張、あるいは「日本海でなく東海と呼べ」などという全く合理的根拠を欠く独善的な主張が、韓国があらゆる場で宣伝し続けたことによって、国際社会の常識になってしまったではないか。これを覆すのは大変な努力がいる。
しかし今韓国は墓穴を掘っている。アジア大会の極めて不公正な審判、あるいは産経新聞ソウル支局長の告発など、世界の常識から見てどう考えても異常な事を韓国は実行している。
また大勢の犠牲者が出たことについては哀悼の意を表さなければならないが、セウォル号の事故などは先進国ではあり得ない事故である。しかも、ついこの間ずさんなコンサート会場の設営によって若者がまた死んだ。
世界中の国が韓国の異常さに呆れている。だからこそ「あんな異常な国家の言うことをあなたたちは真に受けるのですか?」と日本は主張すべきなのである。
※SAPIO2014年12月号