『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)『所さんのニッポンの出番』(TBS系)といったバラエティものから、『COOL JAPAN』(NHK)のような教養番組まで、現在日本のテレビ界では、「ニッポン礼賛」ブームが起きている。しかし多くの外国人が口を揃えるのが、日本のニュース・情報番組の「幼稚さ」だ。
天気予報には、なぜか“ゆるキャラ”風のマスコットが必須の存在になっている。日本テレビ系の夕方のニュース番組『news every.』のお天気コーナーには、『そらジロー』と小さな子供連れの親子が大勢登場し、幼児番組さながらだ。NHK『ニュースウォッチ9』の天気コーナーはアニメキャラクターのオンパレード。『春ちゃん』『夏ちゃん』『秋ちゃん』『冬ちゃん』『冬将軍』ら、季節ごとの“萌えキャラ”が着物姿を披露する。
日本在住4年目の韓国人イ・ミンジュ氏は「NHKの天気予報で、いきなり秋葉原のキャラクターみたいなのが出てきました! アニメの盛んな日本ではこれが当たり前なんですか」と驚きを隠さない。
日本では当たり前の「お天気お姉さん」も、外国人には奇異に映る。
「欧米では、天気予報の実績に信頼があり、的中率が高い専門家をテレビ局が探してきて出演させる。そのため若い女性ではなく、男女問わずベテランがほとんど。ルックスなど関係なく完全な実力主義です」(来日34年のカナダ出身のジャーナリスト、ベンジャミン・フルフォード氏)
※週刊ポスト2014年12月5日号