ココナッツオイルやごま油をマウスウォッシュのように口に含んで、ブクブクブクブク…。えっ? オイルを口に? 20分も? 気持ち悪い~と思いきや、その逆! このスッキリ感、やみつきになるはず!
インドのアーユルヴェーダの自然療法のひとつ“オイルプリング”とは、食用油で行ううがいのこと。オイルプリングに関する専門書『ココナッツオイルプリング』(ブルース・ファイフ著、白澤卓二翻訳/医道の日本社)を翻訳出版したばかりの白澤卓二さんは、オイルプリングによる口腔内の炎症軽減に驚いたそう。
「歯肉炎がある人は2~3日で出血が止まります。次に歯がツルツルになって、白くなる。これを始めたら普通の歯磨き粉の研磨はしなくなると思います。ぼくはオイルプリングしたあと、何もつけずにブラッシングします」(白澤さん・以下「」内同)
研磨剤もなしにうがいだけで、なぜそこまでキレイになるのだろうか。
「歯にたまっている汚れは歯垢が塊になって歯にこびりついています。歯磨き粉の場合は、研磨剤を使ってその汚れをきれいにするのですが、オイルプリングの原理は、汚れを油の中に溶かしているのです。オイルで溶かすためには、20分程度の時間が必要で、一日でいちばんバイ菌が溜まっている朝にやるのが効果的です」
【どんな効果があるの?】
1. 口腔内の炎症軽減
「歯肉炎がある人は、2~3日で出血が止まります」(白澤さん)
2. 歯のホワイトニング
「油で油汚れを溶かし落として、歯垢や歯にこびりついた汚れを落とします」(白澤さん)
3. 顔のたるみ解消 顔の筋肉を継続して動かすので、最初は軽い筋肉痛になる人も。目指せ、あごのVライン!!
【正しいやり方は?】
1.大さじ1杯のオイルを口に含む
「オイルの違和感は最初だけ。すぐに唾液と混ざってうがいしやすくなります」(白澤さん)
2.約20分間、口内の隅々にオイルが届くようにクチュクチュ
「意識して歯間にオイルを通すと、さらにスッキリ」(白澤さん)
3.吐き出す
液体になったとはいえ元はオイルなので、ビニール袋に新聞紙などを入れて吐き出して。
いつやってもスッキリできるオイルプリング。まずは、寝起きの新しい習慣にしてみては?
※女性セブン2014年12月4日号