若かりし頃に憧れを抱いた趣味にお金と時間を費やし没頭する中高年夫が増加している。それに振り回される妻たちの心の叫びをお届けしよう。神奈川県在住の主婦・寺田直子さん(仮名・55才)の自宅リビングには、なぜか「線路」が敷いてある。
「夫(53才)の趣味の鉄道模型です。最初は小さな鉄道を並べて喜んでいましたが、次第に線路を作って電車を走らせたいという“鉄魂”に火がついたみたい。しかも線路だけでなく、ベニヤや発泡スチロールでジオラマまで作り始めたんです」(直子さん)
当初は夫の書斎に収まっていた線路とジオラマは徐々に拡大しリビングにはみ出した。現在はリビングに隣接する和室のふすまを取り払うまで巨大化している。
「夫にとってご自慢の作品で、休みの度に友人が見学に来ます。噂を聞きつけた近所の小学生までこぞって集まるようになり、『ウチは鉄道喫茶か!』って感じ。
しかも収納できずに常時置きっぱなしなので掃除が大変です。模型に触らないよう無理に体を動かして掃除するので、ぎっくり腰になりました」(直子さん)
※女性セブン2014年12月11日号