ビジネス

米ドル指数の11週連続上昇はニクソン・ショック以来初の現象

 消費増税の先送りと解散総選挙が、7年ぶりの水準となる円安進行に拍車をかけている。それに呼応するように日経平均株価も年初来高値圏で推移しているが、はたしてここから日本株はさらに上値を更新していくのか? 12月1日に発売された『マネーポスト』最新号では「2015年の必勝銘柄 最強ランキング」と題して、今後の日本株の行く末と世界で輝く超有望株の数々を大公開している。

 円安・株高の号砲となったのは10月31日の日銀の追加金融緩和だが、あくまでこれはきっかけに過ぎない。今、世界経済の長期トレンドが、ドル安からドル高へと大転換点を迎えているのだ。グローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏が解説する。

「円安にばかり目を奪われがちですが、これは強力なドル高に裏打ちされたもの。ドルの総合的な強さを示すドル・インデックスは7月から9月末にかけて11週連続の上昇。これは1971年のニクソン・ショック以降初めての現象で、歴史的なドル高への転換を意味します」

 その背景にあるのは米国経済の強さだ。主要国で金融緩和が進む中でいち早くQE3(量的金融緩和第3弾)の終了を打ち出し、2015年にも利上げが確実視されている。日米金利差が拡大すれば、さらなる円安進行は必至の情勢。それに伴い、割安に放置された日本株の水準訂正が進むと予測される。

 元ドイツ証券副会長の武者陵司氏も、「追加緩和発表前の日経平均は約1万6000円で、PBR(株価純資産倍率)は1.3倍程度でした。PBRが世界平均の2倍になるだけで株価は5割上昇、2015年中に日経平均2万4000円も見えてくる」という。

 このように「日本株新時代」に突入する中、爆騰が期待できる個別銘柄はどこに潜んでいるのか。『マネーポスト』では株価10倍も夢ではない「必勝銘柄」の数々を、ランキング形式で紹介している。

※週刊ポスト2014年12月12日号

関連キーワード

トピックス

屋根工事の足場。普通に生活していると屋根の上は直接、見られない。リフォーム詐欺にとっても狙いめ(写真提供/イメージマート)
《摘発相次ぐリフォーム詐欺》「おたくの屋根、危険ですよ」 作業着姿の男がしつこく屋根のリフォームをすすめたが玄関で住人に会ったとたんに帰った理由
NEWSポストセブン
人が多く行き交うターミナル駅とその周辺は「ぶつかり男」が出現する(写真提供/イメージマート)
《生態に意外な変化》混雑した駅などに出没する「ぶつかり男」が減少? インバウンドの女性客にぶつかるも逆に詰め寄られ、あわあわしながら去っていく目撃談も
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン
大の里、大谷
来場所綱取りの大関・大の里は「角界の大谷翔平」か やくみつる氏が説く「共通点は慎重で卒がないインタビュー。面白くないが、それでいい」
NEWSポストセブン
悠仁さまの通学手段はどうなるのか(時事通信フォト)
《悠仁さまが筑波大学に入学》宮内庁が購入予定の新公用車について「悠仁親王殿下の御用に供するためのものではありません」と全否定する事情
週刊ポスト
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・Instagramより 写真は当該の店舗ではありません)
味噌汁混入のネズミは「加熱されていない」とすき家が発表 カタラーゼ検査で調査 「ネズミは熱に敏感」とも説明
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”の女子プロ2人が並んで映ったポスターで関係者ザワザワ…「気が気じゃない」事態に
NEWSポストセブン
CM界でも特大ホームラン連発の大谷翔平
【CM界でも圧倒的な存在感の大谷翔平】「愛妻家」のイメージで安定感もアップ、家庭用品やベビー用品のCM出演にも期待
女性セブン
堀田陸容疑者(写真提供/うさぎ写真家uta)
《ウサギの島・虐殺公判》口に約7cmのハサミを挿入、「ポキ」と骨が折れる音も…25歳・虐待男のスマホに残っていた「残忍すぎる動画の中身」
NEWSポストセブン
船体の色と合わせて、ブルーのスーツで進水式に臨まれた(2025年3月、神奈川県横浜市 写真/JMPA)
愛子さま 海外のプリンセスたちからオファー殺到のなか、日本赤十字社で「渾身の初仕事」が完了 担当する情報誌が発行される
女性セブン
昨年不倫問題が報じられた柏原明日架(時事通信フォト)
【トリプルボギー不倫だけじゃない】不倫騒動相次ぐ女子ゴルフ 接点は「プロアマ」、ランキング下位選手にとってはスポンサーに自分を売り込む貴重な機会の側面も
週刊ポスト
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《ドバイの路上で脊椎が折れて血まみれで…》行方不明のウクライナ美女インフルエンサー(20)が発見、“危なすぎる人身売買パーティー”に参加か
NEWSポストセブン