ファストフード店やコンビニよりも割のいい“性的アルバイト”に一見普通の女子高生たちが群がっている。もちろんいつの時代にもそういう少女はいた。しかし今起きている現象は明らかに違う。女子高生たちはなぜ自らの性を安売りするのか。
その最大の理由は貧困だ。大阪府の高3年生、亜由美(仮名)の家は生活保護を受けている。小遣いを稼ぐために半年前から「仕事」を始めた。「仕事場」は近所にある大型ショッピングモールのトイレ。そこでネットの掲示板で出会った相手に下着姿を見せて、5000円を手に入れる。
「ショッピングモールのトイレなら、何か怖いことがあっても人が多いから叫べばなんとかなるかなと思ったんです」
月に3万円を稼ぐ亜由美にはまだ性体験がない。
「先輩の紹介でウリ(売春)をやってる友達もいるけど、私にはできない。下着を見せるのが精一杯です。でも、洋服代が多くかかる冬場は、月に3万円では足りなくなるのでなんとかしたい」
普通のバイトを考えたこともあるというが、
「私が稼ぐと生活保護がもらえなくなるかもしれないので、両親からバイトをするなといわれています。今やっていることも、親にバレるのが一番怖い」
※週刊ポスト2014年12月12日号