高齢化社会を迎えて、多くの日本国民が不安を感じているかもしれない年金。まずは、その基本を学んでおこう。年金には大きく分けて「国民年金」「厚生年金」「共済年金」の3種類がある。
そのなかで、自営業者や専業主婦、学生などが加入するのが国民年金だ。現役時代に支払う保険料は月1万5000円程度で65才から受給できる年金額は月6万4000円程度。
一方、厚生年金はサラリーマンのための年金だ。基礎年金部分(国民年金=定額)と報酬比例部分(給与額によって変動)の2階建てになっており、保険料は自己負担分が給与の9%程度と多いが(同額を会社側も負担する)、受給できる年金額は現役時代の『ボーナス込みの平均月給』が40万円の人の場合、月14万円程度と高額だ。
さらに一部企業では厚生年金の上乗せとして「厚生年金基金(企業年金)」がある。その額は企業の規模によって異なる。うどんにたとえると、国民年金(基礎年金)は量の変わらない「素うどん」、厚生年金(報酬比例部分)は「天ぷらトッピング」、企業年金は「ネギトッピング」といったところ。ちなみに共済年金は公務員が加入する年金だ。
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号