ブラック企業問題が世間を賑わせているが、実際はどんな過酷な待遇を受けているのだろうか。
「入社直後、人里離れた山奥の研修所に隔離され、スマホやケータイを没収されて外界との接触を禁じられました」
こう話すのは中部地方の中堅不動産会社に勤務経験のあるAさん(仮名、24才)。研修中は毎朝5時起床で山中2kmを全力ダッシュ。日中は「死ぬまで働くのが仕事だ」という会社の教えを徹底して叩き込まれ、夜は毎晩、5分間のスピーチや小テストの繰り返しだった。
すべてのプログラムが点数化され、会社の考えに染まらない社員は周囲から責め立てられた。それはまるで研修という名の洗脳だった。
「2km全力ダッシュの最中、あまりの過酷さに過呼吸でダウンした同期の女性がいました。その姿を見た上司は『彼女は全力でやった』と拍手を送った。さすがについていけないと感じ、研修後ほどなくして退職しました」(Aさん)
※女性セブン2014年12月25日・2015年1月1日号