2014年、出張や旅行で全国各地にあるビジネスホテルを利用した人は多いだろう。
かつてビジネスホテルといえば、価格重視でグレードは二の次というイメージを持たれがちだったが、近年は高級ホテルと見紛うほどゴージャスな客室やきめ細かなサービスでコストパフォーマンスが高いホテルも増えた。
「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)の著者で、国内700軒以上のホテルを利用してきたホテル評論家の瀧澤信秋氏に、全国地域別コスパのいいビジネスホテルを挙げてもらった。
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ビジネスホテルには料金が安い「低廉型」と、低廉型より概ね2割以上高い「付加価値型」に分別できる。低廉型の代表格は「東横イン」チェーンや「スーパーホテル」チェーンで、付加価値型としては「リッチモンドホテル」チェーンや「三井ガーデンホテル」チェーンなどが挙げられる。
上記のような全国にその名を轟かせるチェーンは、大変よく研究されている秀逸なホテルチェーンが多く、同一チェーンであれば全国各地同じクォリティのホテルライフを過ごせる安心感もあり人気だ。
ところが、それらチェーンに対抗すべく、地方の小規模チェーンや地元独立系のホテルで、まさに「進化系ビジネスホテル」ともいえる施設が続々と誕生している。そこで、大規模全国チェーンを除いた、全国地域別のオススメビジネスホテルを挙げてみたい。
チェックポイントは、清潔感やデザイン性はもちろん、朝食(無料朝食)や大浴場(サウナ)など、客室ではデュベスタイル(掛け布団が清潔なシーツでカバーリングされている)、お持ち帰り(ウォッシャブル)スリッパなどだ。
下記のホテルでは、すべて採用しているホテルもあれば、一部採用されているホテルもある。ホスピタリティや実勢宿泊料金などを勘案して、掲載したホテルは、低廉型・付加価値型が混在しているが、平日の閑散期なら6000円前後で宿泊できるホテルが多い。概して当該地域でコストパフォーマンスに優れたホテルであるといえる。