いつまでも夫が若々しいのは嬉しいこと。だが、あまりにも意識が高過ぎると時に周囲を困惑させてしまうもの。金融会社でパートをする59才女性・Nさんが元家電メーカー勤務の夫(70才)の電車の中での立ち居振る舞いに苦言を呈します。2人は結婚34年目を迎えました。
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2014年、70才を迎えた夫。痩せ形で、若いころから体形が変わっていないし、まあまあオシャレだから若く見えるのよね。それでも70才が65才に見えるくらいの話。でも、本人的には50代半ばくらいの気分でいるみたいで、同窓会では「よっ、万年青年」と言われた、って得意満面。
最近は、犬の散歩仲間と会うと「若く見える秘訣」を語るもんだから、うちの犬の姿を見たとたん、知り合いはみんな横道にそれていく。
それだけじゃない。先日、親戚のうちに行くのに、夫と2人で電車に乗ったら、中学生らしき男の子が立ち上がって、「どうぞ」と席を譲ってくれたの。
「あら、ありがとう」と座らせてもらおうとすると、「おい、小僧!」っていきなりよ。
「おれがいくつに見えたんだ? えっ? おれのどこが年寄りなのか、言ってみろ!」
中学生は「すみません」と言いながら逃げちゃったけど、周りの人の刺すような視線といったらなかったわよ。夫の袖を引っ張って、隣の車両に移動したけれど、それから大げんかになって、もう5日も別々にご飯、食べているわ。
※女性セブン2015年1月8・15日号