「レツゴー三匹」の「じゅん」こと俳優でコメディアンの逢坂じゅんさん(享年68) が亡くなったのは、2014年5月8日のこと。死因は脳出血だった。
逢坂じゅんさんが倒れたのは、自宅で外出の準備をしていたときだった。翌月から舞台の稽古が入っていたので、この日はマッサージに出かけようと、準備をしていた。
「救急車呼ぶか?」
と聞く姉の渡邊紀代子さんに、最初は
「寝たらなおるやろ」
と答えたが、しばらくすると
「俺、顔おかしないか?」
じゅんさんの顔面は、ぴりぴりと痙攣していた。
結局、救急車を呼ぶとすぐに意識不明になり、そのまま3日後に亡くなった。脳出血だった。
漫才トリオ『レツゴー三匹』のじゅんとして活躍。「アメリカでは~」「じゅんでーす」と愛嬌たっぷりにボケた。最近は話題作に次々出演、遅咲きながら俳優として注目されていた。そんな矢先の急死――。
5年前、じゅんさんが離婚してから生活を共にしていた紀代子さんは、自宅のリビングの一角にかかる暖簾を見やって話す。
「あの人は横着やから、おでこで暖簾をどけるんですよ。『せんといて』て言うてるのに。ここね、丸く脂が染みついているでしょ。まだ脂のにおいもする。お客さんが来るとね『じゅんさんのにおいやねぇ』…って」
※女性セブン2015年1月8・15日号