今、100円寿司が熱い。好きな回転寿司の上位は全て100円寿司だった。最近は各社、新ネタの開発など、レベルが向上している。スシロー、はま寿司、かっぱ寿司、魚へいのネタの創意工夫を紹介する。
■スシロー
大阪の一軒の寿司店から始まり、現在全国に383店。2011年に回転寿司業界トップに躍り出て約1200億円の売り上げを記録した。その革新を支えるのは、原価をかけてもいいネタを仕入れる赤字覚悟の経営哲学。
寿司の神髄はまぐろとこだわり、『特ネタ本鮪中とろ』(1貫194円)は、100kg以上のまぐろの中トロのみを厳選する。時には期間限定で生の本まぐろを販売する心意気だ。
■はま寿司
宣伝しなくても、「近所にあって行ったらおいしかった!」と、じわじわ口コミで広まり、現在は全国に363店を展開。平日はひと皿97円と、なんと100円を切る価格帯を貫き続ける。
四国・九州産の『活〆ぶりはらみ』(1貫108円)は、しょうゆをはじくほど脂ノリがよい自慢の逸品。素早く活締めにしたぶりを冷蔵して店に直送。このひと手間で鮮度はグンと落ちにくくなり、おいしいままレーンを回る。
■かっぱ寿司
ファミリー回転寿司の元祖として君臨。現在は338店、おなじみかっぱのマークで、回転寿司を全国に広めた功績は偉大だ。各社が100円以上の皿を出すなか、100円オンリーの価格帯を守り続けたが、2014 年4月から“新かっぱ寿司”と称して、快進撃をスタート。
巨大ずわいがにを豪快に丸ごと1本のせた『ボイル本ずわい』(1貫194円)など、ネタ重視で攻める。女性開発者も投入し、新発想で王座奪還を狙う。
■魚べい
国内に約140店を展開する『元気寿司』の新形態。渋谷にある道玄坂店は白を基調にした店内で、まるでカフェのよう。すべてカウンター席で、女性ひとりでも気軽に入れ、外国人客も多い。注文すると高速レーンで自分の目の前に寿司が直接届き、その間たったの1分。3段レーンで一度に9皿運べる。
看板メニューである『まぐろたたきねぎラー油』(108円)は、ピリ辛風味がクセになる味。
※女性セブン2015年1月8・15日号