2014年の紅白歌合戦で、紅組司会に大抜擢された吉高由里子(26才)。しかし、その一方で苦悩している一件を抱えていた。それは“産みの母”と“育ての母”のささくれた関係だ。都内でコンビニを営む両親の娘として誕生した吉高。
《お母さんがアクティブな人だったので、小さい頃はいろんなところに連れていってもらって》。
あるインタビューで、幼き日の母親との思い出について、こう語るほど吉高は母が大好きだった。しかし、吉高が中学から高校に上がる10年ほど前に、両親は離婚。母親は家を出て行ったのだという。
「由里子ちゃんはお父さんに引き取られました。でも、お父さんはコンビニのオーナーとしての仕事が忙しかったため、由里子ちゃんの面倒をみていたのが父方のおばあちゃんでした。だから、おばあちゃんが“育ての母”なんです。忙しいときには、出て行ったお母さんに代わっておばあちゃんもコンビニを手伝ったりしていましたから、家に誰もいないときには、自分でご飯を作ったりもしていたみたいです」(一家の知人)
15、16才といえば多感な時期。母を失ったショックは大きかったが、不満も言わず前向きに生きる吉高を祖母は不憫に思い、次第にその怒りの矛先を“出て行った母”に向ける。
「おばあちゃんは“あの女と由里子は絶対に会わせない!”と、嫌悪感を露わにしていましたね」(前出・一家の知人)
吉高にとって祖母が大切な存在であることは間違いないが、“出て行った母”もまた彼女にとってかけがえのない存在だった…。少女の胸は愛と憎ではちきれんばかりだったことだろう。
「テレビやスクリーンで大活躍する由里子ちゃんの姿を見て、お母さんは彼女に連絡を取るようになり、たびたび会うようになったんです。おばあちゃんには内緒で母と娘の時間をつくっていたんですよ」(前出・一家の知人)
だが、あるとき、その密会が祖母にバレてしまう。
「おばあちゃんは激怒して、由里子ちゃんとお母さんに“二度と会うんじゃない!”と…」(前出・一家の知人)
母と祖母の確執に苦悩する吉高。ふたりとも大好きだからこそ、何とか仲直りさせられないものか。彼女は仕事を続けながら常にそんな願いを抱き続けてきた。そして『花子とアン』の撮影が終わった後のこと。
「実は、由里子ちゃんがお母さんとおばあちゃんを連れて、箱根へ温泉旅行に出かけたんです。正直、最初おばあちゃんは渋っていたんですけど、由里子の頼みだからって…。私たち周りの人間もびっくりしましたよ」(前出・一家の知人)
祖母、母、吉高の女3人、10年ぶりの夜。互いに言い尽くせぬほどの思いを抱き、面はゆい時が流れたに違いない。
「箱根から帰ってきた後、おばあちゃんは温泉旅行については語りたがらないんです。でも少しずつ、頑なだった心がほぐれてきているのかもしれませんね」(前出・一家の知人)
※女性セブン2015年1月8・15日号