芸能

ギネス認定の赤木春恵さん「ありのままの私で生きています」

「長生きしたい。できることならば、元気で美しく年を重ねたい」――それはすべての女性共通の願いだろう。各界を見渡せば80才を超えても、若い頃より一層魅力を増して活躍している女性がいる。

 これまで出演した作品は映画だけで130本以上に及ぶ赤木春恵さん(90才)。83才の時に乳がんを患ったが手術を受け、見事克服。2013年公開の映画『ペコロスの母に会いに行く』では俳優人生73年にして初の主演を果たし、史上最年長主演女優としてギネスに認定された。赤城さんはその特別試写会に車いすで出席した。

「足の関節を痛めているんです。ドクターからは、『あなたは運動をして鍛えようとは考えないで、ただただ、労わってください』と言われています。

“胸を張って車いすを使うように”ってね。ですからそれに従い、撮影現場でも車いすで移動していました。普段からこれといって、運動らしい運動もしておりません。それなのに、私の骨密度は20代なんだそうです! これはきっと、毎日食べているちりめんじゃこのおかげね。わが家の食卓には欠かせない、私の大好物なんですよ」(赤木さん・以下「」内同)

 90才を迎えて、自宅で過ごす時間が長くなった。家ではニュースやスポーツなど、好きなテレビ番組を見てのんびりと過ごすことが多い。そんな赤木さんが必ずしていることがある。

「洗濯物を畳むことは、家事の分担として私が必ず受け持っています。家族の中で役割を持つのは、いくつになっても、必要なことですから」

 生涯エステへ行ったことがなく、化粧品にもこだわりがないと笑うが、年を重ねてから続ける、とっておきの美容習慣を明かしてくれた。

「5年ほど前かしら、『あ~あ! こんなにおばあさんになっちゃって、もう鏡を見るのがイヤだわ』と嘆いたら、娘に『舞台を引退して、自分に使える時間ができた今だからこそ、毎朝、お化粧をしてみたらどう』と言われたんです。あくまで自然に見える程度ですがお化粧をするようになると、気分も明るくなりましたね。

 車いすを使うこともそうですが、年齢を受け入れることの大切さを実感しました。耳が遠くなって補聴器もつけているのですが、年齢が年齢なのですから、それも隠すことではありません。今の自分が自然な姿なので、ありのままの私で心地よく生きています」

※女性セブン2015年1月8・15日号

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