【書籍紹介】『シングルマザーの貧困』水無田気流/光文社新書/886円
シングルマザーは現在、一般世帯の36%の年収しかない。8割以上が仕事をしているが、パートなどの低賃金が多く、貧困率は5割を超える。著者は、貧困から抜け出すための支援として、離婚は自己責任という社会の風潮や、現在では少数派になった夫婦と子供2人を標準世帯にして福祉政策を決める現状を変える必要があるという。今やシングルマザーは特別な存在ではない。女性の労働環境や社会保障なども丁寧に解説する本書は、誰しも他人事ではない“もしもの時”の手助けとなる。
※女性セブン2015年1月8日・15日号