株式市場で銘柄を見極めるためにはテーマ性の高いものに注目するのが近道だ。さらにその中でも成長性が高い銘柄をいち早く見つけることが成功のカギだ。どんなテーマが有力なのか。株式アナリストの鈴木一之氏が挙げるテーマは「ロボット」だ。
「今の日本は少子高齢化に直面し、人口減少、労働力不足が深刻化しています。人に代わって労働するロボットの需要がますます高まるのは間違いありません。
さらに、安倍首相が『ロボット五輪の開催を目指す』と発言し、2020年までにロボット市場の規模を今の3倍にする方針を打ち出したことが追い風になる。高い技術力を背景に有能なロボットを製作しているメーカーなどは、長期間にわたって恩恵を受けると考えられます」
中でも鈴木氏が大きな期待を寄せるのは、介護向け装着型ロボットスーツ「HAL(ハル)」で知られるCYBERDYNE(サイバーダイン)だ。昨年12月には健康医療機器大手のオムロンとロボット事業を含む事業基本合意を発表し市場を沸かせている。
※週刊ポスト2015年1月16・23日号