地震学会に「門外漢」と無視されながらも、測量学の世界的権威である村井俊治・東大名誉教授の地震予測法「MEGA地震予測」は確かな実績を残してきた。本誌記事で指摘した地震発生危険エリアは、ことごとく的中を続けている。
では、2015年前半に震度5以上の地震が起きる可能性が高い地域はどこなのか。
村井氏が顧問を務める民間会社JESEA(地震科学探査機構)の協力のもと、「異常変動全国マップ」の2015年版を作成したところ、【北海道十勝・釧路・根室警戒ゾーン】が指定された。
「これは従来の異常変動(電子基準点の上下動)だけでは分からなかったポイントです。注目すべきは水平方向の動き。2013年初めから、北海道のほとんどの地方は南東方向に動いているのに、釧路地方だけは北西に動いている。
この地域の地表には2年分の歪みが生じていると見るべきです。最近、この地域では小さな地震が複数発生しており、今回のマップには表示されていないが4cm超の上下動も散見される。
ゾーンからは少し北に外れますが、知床半島の羅臼では5cm以上の上下動がありました。要注意です」(村井氏)
*JESEAでは、毎週水曜日にメルマガ『週刊MEGA地震予測』を月額216円で発行している。詳しくはhttp://www.jesea.co.jp/
※週刊ポスト2015年1月16・23日号