歯科医=頭がよくて偉い先生と思い込みがちだが、実はそうでもないケースがある。都内在住の篠山恵さん(仮名・53才)はバカ歯科医に遭遇したひとり。
「30代前半らしきイケメン風の歯科医がレントゲン写真を左右反対に見て、危うく虫歯じゃない健康な歯を削られそうになったんです」(恵さん)
異変に気づいた恵さんは口を大きく開けたまま、「しぇんせい! 逆でしゅ!」と必死で訴えた。
「すると彼は、『あ、そうかそうか。危なかったね、セーフ!』と悪びれず答えて、すぐに歯の治療に取りかかりました。この人は本当に歯科医師の免許を持っているのかと不安になり、次回から別の歯科医院に通うことにしました」(恵さん)
神奈川県在住の主婦・町田美代子さん(仮名・62才)。右下の奥歯が痛んだので近所の歯科医院に行くと、医師はレントゲンを見るなり、「これは抜いたほうがいい」とキッパリ。自信満々の言葉を信じて抜歯することにした。
「ところが、歯科医が抜歯を始めたのは痛む歯の横の歯でした。『あれ、おかしいな』と思ったけど、先生が『この歯が原因だ』というので渋々納得しました」(美代子さん)
しかし、抜歯してしばらく経っても歯の痛みは収まらない。医院を再訪して事情を告げると歯科医は、「そうですか…」とつぶやき、さらに隣の歯の抜歯に取りかかった。
「結局、右下の歯を3本抜かれ、部分入れ歯になりました。『先生、ショックです』とそれとなく不満を申し立てても、『遅かれ早かれそうなります』とまったく悪びれない。本当は腹が立ちましたが、ご近所で奥さんのことも知っていたので、それ以上文句を言えませんでした…」(美代子さん)
※女性セブン2015年1月22日号