急激な円安進行もあいまってハイペースな物価上昇が続いている。そうした中で家計を防衛するためには、日々の節約が不可欠だというのは、経済アナリストの森永卓郎氏だ。ここでは、森永氏自身が実践する食費の節約術を紹介する。
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変動費で圧倒的に大きいのが食費なので、これをいかに節約できるかで大きな差が出ます。私は1週間の食費を1000円で抑える節約法を実践しています。
私の場合、月曜日から金曜日は都内の事務所に寝泊まりし、土日は自宅に帰るというパターンの生活を送っているので、実際には月~金ですが、その間は基本的に朝晩自炊で食費1000円生活を実践できています。
具体的にどうしているか。毎週月曜日にスーパーで1週間分の食料をまとめ買いしますが、スーパーには必ず午後8時くらいに行くようにしています。その時間になると、肉や野菜など生鮮食品が安売りとなって半額ぐらいで買えるからです。
その際のコツは、決して何を作るか事前にメニューを考えないこと。ただただ安くなったものだけを集中的にまとめ買いする。それを持ち帰ってテーブルの上に全部並べて見ていると、1週間こうやって食べようという献立が見えてくるものです。
肉野菜炒めやチャーハン、カレー、うどんなどと曜日ごとの献立を決めて、それぞれの献立用に肉や野菜を小分けして、冷蔵や冷凍しておきます。時間がない時でも炒め物や鍋物は簡単にでき、1週間に1000円しか食費にかけなくても、意外に豪華な食事が毎日できます。
このようにスーパーの特売を活用すれば、誰にでも食費を1週間1000円、1か月で4000円くらいに抑えることは可能だと思います。
※マネーポスト2015年新春号