1月11日に一周忌を迎えた淡路恵子さん(享年80)の周辺が、穏やかではない。
「あまりにも不自然な点が次々と発覚していましてね。天国のおふくろにも、なんと伝えてよいのかわかりません」
苦渋の表情でそう語るのは、淡路さんの長男・島英津夫(54才)だ。淡路の死後、彼女の身の回り品の整理を始めた島。しかし、そこで奇妙な事実に気がついた。
「おふくろの財布から、キャッシュカードだけがなくなっていたんです」(島)
財布の中にはATMで出金した明細書が残されていただけに、キャッシュカードがないことを不審に思った島は、病室、そして淡路さんの自宅を探し回ったところ、事態は思わぬ方向に転がっていく。
「銀行の預金通帳もなくなっていたんです…。それで、警察にカードと通帳が紛失したことを相談して、銀行にも行きました。おふくろが亡くなったこと、カードが盗難された可能性があることを伝え、銀行にはおふくろの口座の1年間の出金記録を出してもらったんです。そうしたら、さらに大変な問題がわかって…」(島)
不正にお金が引き出された形跡はなかったが、逆に、入っているはずのお金がなかったというのだ。
「おふくろは、入院後も連載の執筆活動など、仕事は続けていました。入院前に収録したものがオンエアされることもありましたし、ギャラの発生する仕事はやっていたんです。それなのに、入院した昨年7月以降、おふくろの口座には1円たりとも入金されていなかったんです」(島)
あるテレビ関係者によれば、淡路さんのギャラは、バラエティー番組1本で30万円ほど。晩年の“毒舌キャラ”での再ブレークもあり、2013年は月に5~6本、執筆仕事も含め、月に150万円ほどの稼ぎがあったという。
「実際、入院前は、事務所の取り分を差し引いた残りの数十万円がちゃんとおふくろの口座に振り込まれていた記録が残っていました。それが、入院した途端に0ですよ。たとえば、入院2日前にもテレビに出演しているし、入院中にも番組に電話でインタビュー出演をすることもありました。でも、そのギャラはいまだに一切入ってきていない。すべての金が、事務所で止まっていたんです」(島)
淡路さんの所属事務所は、旧知の仲である女性のKさんが代表を務める個人事務所で、島は、彼女に、これらのお金について問い合わせている。
「税金関係のことを税務署に申請しないといけないので、収支に関しての書類を出してくださいとお願いしました。その時は、“1~2か月かかるから、また連絡します”とKさんに言われたんですが、以後なしのつぶて。ギャラの未払いについてはしっかりと決着をつけなくてはいけない問題ですので、現在は弁護士と相談しており、Kさんに対しては法的手段も視野に入れています」(島)
本誌はKさん本人に話を聞いたところ、「私からは何も話すことはありません」とのことだった。
※女性セブン2015年1月29日号