2014年1月に亡くなった女優・淡路恵子さん(享年80)が生前に受け取るはずだったギャラが所属事務所から支払われていないと、淡路さんの長男で俳優の島英津夫(54才)が明かした。
島によると、淡路さんの死後、身の回りの品の整理を始めたところ、キャッシュカードと預金通帳がないことが発覚。そして、淡路さんが入院した2013年7月以降のギャラが振り込まれていないことも分かったというのだ。
一方、浮上したギャラや通帳紛失問題について、生前の淡路さんや所属事務所の代表・Kさんと親交深いある知人は、毅然と反論する。
「事務所がお金を抜いているなんて、ありえません。Kさんと淡路さんの関係はそれこそ何十年にも及ぶもので、再ブレーク前の不遇の時代もずっと一緒に支え合ってきた、いわば戦友です。淡路さんは常々、“あたしに万一なにかあっても、Kさんに任せておけば安心”って、彼女を信用していましたから」
この知人によれば、そもそもKさんの支えがなかったら、淡路さんの生活は成り立っていなかったという。再ブレーク前の淡路さんは貯蓄も底をつき、クレジットカードが止まるほどの貧苦にあえいでいたが、それを救ったのはKさんだったのだ。
「淡路さんに仕事がないんだから事務所にもお金なんてあるわけない。それでも、Kさんは淡路さんの引っ越し代や家賃など、ほとんど身銭を切って支払っていたんです。ある時、淡路さんの住む都内のマンションに島さんが転がり込んできた時期がありましたけど、その間も家賃を払っていたのはKさんです」(前出・淡路さんの知人)
さらに、淡路さんの遺品についても、トラブルの俎上にのぼっている。
「淡路さんの死後、島さんが勝手に彼女の部屋を引き払っちゃったんです。部屋にはたくさんの遺品があって、Kさんは淡路さんから、例えばこの口紅は誰々さんへ、この着物は誰々さんへって、お世話になったかたへの形見分けをするよう言われていたのに、全部島さんが持っていってしまったんです。淡路さんの葬儀だって、島さんが全部決めて、Kさんはなんにも知らされていなかった。事務所社長が葬儀場を知らないなんて、ありえませんよ」(前出・淡路さんの知人)
淡路さんの死後、全ての物事が島の主導で動きはじめたことで、両者に溝が生まれてしまったのだという。島が一連のギャラ問題について弁護士を立てていることについても、Kさんは対決姿勢を見せている。
「もし法的な争いになったら、徹底的に闘う用意があるそうです。事務所には裁判に出せるような、あらゆる資料があるみたいですからね」(前出・淡路さんの知人)
Kさん本人に話を聞いたところ、「私からは何も話すことはありません」とのことだった。 Kさんを擁護する声に対して、島は改めて反論する。
「おふくろの部屋については、Kさんにも引っ越しの日程を伝え、了承も得ていたし、勝手にやったなんてとんでもない。おふくろは生前、“私の着物は親しい親族に全部譲る”と言っていましたから、遺品の整理は遺族のぼくがやるべき作業です。葬儀を遺族が仕切るのも当然の話。おふくろの入院費だって、事務所は1円も出していないんですから」
両者が一歩も引かず、騒動は泥沼と化しているこの最中、1月23日にフジテレビで淡路さんの追悼特別番組が放送される予定だ。
※女性セブン2015年1月29日号