ライフ

高級寿司店で一眼レフ使いずっと寿司を撮影する客に店主苦言

 近年「食べログ」「ぐるなび」「Retty(レッティ)」など、ユーザーが写真付きでレビューをするような口コミグルメサイトが大きな影響力を持つようになった。ユーザーにとっては、自分が食事をするときの飲食店選びの参考になるが、その一方で店舗側にとっては、ネガティブな側面も出ているようだ。

 ある口コミサイトの寿司店ランキングで高得点を誇る都内の某寿司店の店主は、次のように話す。

「一見さんや若い人が増えただけじゃなくて、当たり前のマナーを知らない客が増えたね。『うちのことどこで知ったの? インターネット?』って必ず聞くようにしているんだけど、だいたい『ネットで見ました』って言う。それで、一度来ただけで『俺はあそこの大将と懇意なんだ』と吹聴したり、口コミサイトに偉そうに感想を書いたりするんだよ。

 こっちが寿司を出すテンポで食べずに、『出てくるのがはやい、お腹いっぱい、これは食べられない』と連れの男に話す女性客もいるよね。寿司を食べたいんじゃなくて、『サイトで高得点の店に来た』って人様に言いたいだけなんなんじゃないかな」

 同じく、グルメサイトで高得点となっている都内の某高級寿司店の店主も、最近の客のマナーについて苦言を呈する。

「ケータイのカメラだけじゃなくて、一眼レフを持参して一貫ずつ時間をかけて写真を撮るお客さんが増えました。別にうちの店は撮影を禁止しているわけではないのですが、こちらとしてはすぐに食べて欲しいと思っています。それでも、自分が満足いくまで写真を撮っているので、カシャカシャと音が店内に響いていることもありますね。

 先日は、同時に何組かのお客様が寿司の写真を撮っていました。後でネットを見ると、お客様が一眼で撮影したキレイな写真と、レビューが書いてある(笑い)。こちらは何も言いませんが、一番美味しいタイミングで食べていただきたいな、と思いますね」

関連記事

トピックス

無罪判決となった須藤早貴被告
《紀州のドンファン・13億円の遺産》「私に渡したいって…」元妻・須藤早貴被告が無罪判決で勝ち取る「13億円遺産相続」のゆくえ 野崎さんきょうだいら・田辺市との“3すくみバトル”
NEWSポストセブン
民事裁判は今年11月26日、新井氏に165万円の支払いを命じた判決が確定している
【今度は「胸と太ももを触られた」と主張】群馬・草津町長からの“性被害でっちあげ”の罪に問われた新井祥子・元町議 初公判で主張した“わいせつ行為”の内容の不可解な変遷
NEWSポストセブン
渡辺氏から直接、本誌記者が呼び出されることもあった(時事通信フォト)
《追悼・渡辺恒雄さん》週刊ポスト記者を呼び出し「呼び捨てにするな、“ナベツネさん”と呼べ」事件
週刊ポスト
平原容疑者の高校生時代。優しい性格だったという
【北九州・女子中学生刺殺】「まさかあいつが…」平原政徳(43)の高校クラスメイトが語った素顔「バスケ部で、喧嘩を止めるタイプだった」優しい男が凶悪犯に変貌した理由
NEWSポストセブン
送検時の平原容疑者(共同通信)
「大声出して何が悪いんだ!」平原政徳容疑者(43・無職)、事件3日前に「大量のカップ酒」空き瓶が…ゴミ収集車が行った後に 近隣住民が感じた恐怖【北九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
杖なしでの歩行を目指されている美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、「海外渡航はもうおしまい」と決断か 来年度予算から地方訪問同行職員の航空チケット経費が消滅 過去の計128回海外訪問も韓国訪問は叶わず
女性セブン
筒香嘉智が今季を振り返る(撮影/藤岡雅樹)
【筒香嘉智インタビュー】シーズン中に電撃復帰した“ハマの主砲”が喜びを語る「少しは恩返しできたかな」「最後に良い感覚がやっと戻ってきた」
週刊ポスト
球界の盟主が”神の子”に手を差し伸べたワケは(時事通信フォト)
《まさかの巨人入り》阿部監督がマー君に惚れた「2009年WBCのベンチ裏」 幼馴染・坂本勇人との関係は「同じチームにいたくない」
NEWSポストセブン
中居正広
【スクープ】中居正広が女性との間に重大トラブル、巨額の解決金を支払う 重病から復帰後の会食で深刻な問題が発生
女性セブン
今オフのFA市場で一際注目を集めた阪神の大山悠輔(時事通信フォト)
もし、巨人が阪神・大山悠輔を獲得していたら…レジェンドOBが侃々諤々「一体、どこを守らせるつもりだったんですかね?」
NEWSポストセブン
大河ドラマ初出演、初主演の横浜流星
横浜流星、新大河ドラマ『べらぼう』撮影でアクシデント “祠を背負って何度も猛ダッシュ”で…想像を絶する「根性」
女性セブン
ワールドシリーズを制覇し、3度目のMVPを獲得した大谷翔平(写真/AFLO)
【故郷で異変】大谷翔平 「グッズ爆騰」で「小学校時代の直筆手紙」が”閲覧不可”になっていた
NEWSポストセブン