今年の音楽業界は「明菜イヤー」となりそうだ。1月21日に発売された中森明菜(49)の5年ぶりシングル『Rojo-Tierra-』が、オリコンランキングで初登場8位となった。ランク10位内となるのは1994年の『月華』以来20年ぶりのことだ。
「大晦日の『紅白歌合戦』出演は“録画疑惑”も出たが、新曲のヒットで変わらぬ人気を見せつけた。明菜サイドも今年は復活を期して様々なイベントを準備していると聞いている」(音楽業界関係者)
すでに年始まで滞在したニューヨークから帰国。5月には6年ぶりのオリジナルアルバムを発表し、7月には発売記念コンサートの計画も進んでいるという。
しかしそれらはあくまでウォーミングアップ。芸能関係者は「本番は年末」と語る。
「明菜といえばディナーショー。(松田)聖子や高橋真梨子、ユーミン(松任谷由実)も相当稼ぐが、明菜のチケットは彼女たちを超える値付けでも飛ぶように売れる。かつては4万~5万円だったが、ブランクが長かっただけにプレミア化は間違いない。10万円でも完売するでしょう」
だが、明菜にはディナーショーの苦い思い出がある。
2010年、体調不良を理由に12月に予定していたディナーショー10公演をすべてキャンセル。当時は「1億円以上の賠償金が発生した」と報じられた。
「もう一度同じことをやってしまえば今度こそアウト。だからこそ明菜サイドも計画には慎重を期すはずです。ファン以外には知られていませんが、明菜のディナーショーは歌とダンスだけじゃなく意外な“マシンガントーク”で有名なんです。ぶっちゃけネタ、自虐ネタでしゃべりまくる。その時に『紅白』で歌を披露する前に見せた震えるような声では不安ですね。これからの1年で、本来の明菜の姿に戻れるかが鍵でしょう」(前出・芸能関係者)
「歌姫」は完全復活を飾れるか。
※週刊ポスト2015年2月13日号