買い方次第で運賃30%OFFになったり、150円以下車窓の旅をたのしめたり、意外と知られていない電車の楽しみ方を「時刻表博士」の福岡健一さんに聞きました!
まずは、150円以下で楽しめる! 車窓&エキナカの旅をご紹介。
JRの大都市近郊区間を 意外な方法で格安で楽しめるのはコレ。一筆書きの要領で、近郊をぐる~っと回るだけの旅だが、重ならず交わらない経路を回り、最後は出発した駅の隣の駅に 戻れば、どの経路かにかかわらず最も安い運賃で乗れる。ただし駅構内からは出られない。車窓や近年充実のエキナカのショッピングやグルメを楽しむ旅だ。
(例1) 房総半島一周車窓の旅(140円)
START:東京(京葉線)→蘇我(内房線)→安房鴨川(外房線)→大網(東金線)→成東(総武本線)→錦糸町(総武緩行線)→秋葉原:GOAL
(例2) 関東近郊一周車窓の旅(140円)
START品川(東海道本線)→茅ケ崎(相模線)→橋本(横浜線)→八王子(八高線)→川越(川越線)→大宮(高崎線)→高崎(両毛線)→小山(水戸線)→友部(常磐線)→上野(山手線)→田町:GOAL
続いて、買い方によって30%も運賃が安くなるという、お得なチケット入手方法とは。
新幹線や特急を利用するなら、駅窓口よりPCや携帯でのチケット購入が断然安い。PC・携帯からの登録で購入できる「えきねっと」なら、特急・新幹線が30%OFFになることも。「おサイフケータイ」等対応のモバイルSuicaは、携帯端末でチケットを購入してタッチ&ゴーで乗れる「モバトク」「スーパーモバトク」がお得。
(例) 東京~新潟間(正規の運賃は1万570円)
えきねっと「お先にトクだ値」購入で → 7390円で<3180円お得>
スーパーモバトクで購入で → 8690円で<1880円お得>
モバトクで購入で → 9670円で<900円お得>
さらに、片道101km以上であれば途中下車もOKというお得な乗り方を聞いた。
JRの乗車券は原則101km以上の長距離(都区内等除く)なら、途中の駅で降り、いったん改札口の外に出ることが可能(日をまたいでOK)。例えば、東京都区内から大阪市内までの乗車券は、8750円で4日間、後戻りしない限り、川崎駅から吹田駅までのすべての駅で、何度でも途中下車OKなのだ。
(例)東京―大阪市内4日間8750円の旅
1日目
東京を出発し、小田原で観梅して熱海泊
2日目
静岡でB級グルメ「遠州焼き」を食べ、浜名湖付近で宿泊
3日目
味噌カツを堪能し、名古屋の夜を満喫
4日目
関ヶ原で歴史に触れたあと大阪へ
また、関東から東北へいくならJR東日本の「驚値」(おどろきダネ!)が断然お得。往復の新幹線・JRと、宿泊(食事なし)がセットになった、乗車できる列車限定の格安パックだ。その名の通り、驚きの値段で東北の旅が楽しめる。
(例)東京―秋田1泊の旅
<新幹線・こまち>往復3万3620円+<ホテルメトロポリタン秋田>ツイン1泊で1万180円。通常価格合計4万3800円は「驚値」なら半額以下の2万600円だ。ただし、乗車できる列車は限定で、最小催行人数は2名なのでご注意を。
※女性セブン 2015年2月19日号