プロ野球キャンプが始まり新シーズンの開始を告げられると、選手のコンディションと同様に気になるのが、各球団の人間関係だろう。不協和音が聞こえてきたのが、新任の大久保博元監督のもと始動した楽天である。ある球団関係者が明かす。
「一昨年の優勝から一転、昨年は最下位という極端な低迷を見せた原因は、優勝を支えた裏方スタッフがチームを去ってしまったからです。三木谷浩史オーナーのいき過ぎた現場介入に反発したからだが、その修正がされないまま、今季からオーナーが可愛がっていると評判の大久保氏が監督に就任した。
さらにオーナーの介入が激しくなるのは容易に想像できるし、何より大久保監督には西武時代に体罰を振るって問題になった“前科”がある。現場は戦々恐々です」
空中分解寸前のチームを救うべく、期待されているのは新主将の嶋基宏だ。
「昨季に移籍を画策したが失敗。だが結果的に、最大の注目の新人である安楽智大を育てる役になれて、彼にとっては良かったのでは」(同前)
※週刊ポスト2015年2月20日号