全世界で1億人の女性を虜にし、映画公開も間近! 話題の官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の原作者・ELジェイムズさん。その素顔とは? 公開が迫っている『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は、すでに世界各国の1億を超える女性たちが夢中になっている大ベストセラー小説の映画化だ。
物語は、甘い恋愛にもセックスにも憧れる女子大生アナ・スティールと、ハンサムな若き実業家クリスチャン・グレイとの出会いから始まる。
アナは、巨万の富を持つグレイとは住む世界が違いすぎると承知しながら、彼の情熱の前に、初めてのセックスを経験、めくるめく快楽を味わう。彼女はシンデレラへの道を歩み出すのか、と思うのだが、グレイのセックスは豪華な秘密のプレイルームで、特殊な道具を使ってあくなきエクスタシーを求める、倒錯のセックスだった…。
作者のELジェイムズさんは、執筆の動機について、
「もしも出会ったパートナーがサドやマゾなどといったライフスタイルの持ち主だったら、どういう暮らしが待っているのかと思ったこと」
と言い、世界中からの支持を、こう自ら分析する。
「展開が読めない、情熱的、官能的なラブストーリーに仕上がったことだと思います」
次々と登場するボンデージといわれる拘束道具や性具、それらを使ってのセックスは、小説で知識を得たり、インターネットで調べたりしたとか。
「主演のアナを演じるダコタ・ジョンソン(25才)にお願いしたのは、前髪を切ってもらったことと、髪の色を変えてもらったことくらいかしら」(ELジェイムズさん、以下「」内同)
清純な女の子が性の歓びに目覚めていく姿と、その一方でこのまま彼の愛とセックスに溺れていっていいのだろうかと、常に内省し、揺れ動く気持ちがリアルに表現される。ところで、ELジェイムズさんとアナは重なりますか?
「アナは自己愛に満ちて、ウイットに富み、賢くて優しい女性です。不安やジレンマを抱えていても、同じ年の頃の私より強い。昔のことなのでもう忘れたことも多いけど、私のほうがアナより遊んでいたかも(笑い)」
3部作として完成する“フィフティ・シェイズ”シリーズだが、「22か月間、他のことは何もしないでひたすら執筆に没頭した」という。そして生まれた大ベストセラー。一夜で運命が変わったシンデレラですね、と言うと、
「イエス。リッチになりました。家は大きく、新車も買いました。でも、前の生活も幸せだったので、そんなに大きな変化はないんですよ。夫とは前より仲よくなったわ」
胸元で揺れるペンダントは、夫と2人の息子のイニシャルをデザインしたものだという。過激でロマンチックで官能的な作家の素顔は、家族思いの母親だ。
※女性セブン2015年2月26日号