物語の完結まで1か月半。NHK連続テレビ小説『マッサン』の視聴率は好調だ。本誌は今後の展開を徹底取材、〈エリーを襲う「○○○○いじめ」〉をつかんだ(知りたくない人は決して読まないでください!)。
海軍の指定工場になり、マッサン(玉山鉄二)のウイスキー造りは大忙し。だが、敵国人であるエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)の立場は日に日に危ういものになっていく。
ある日、エリーは町の子供たちから「鬼畜!」と呼ばれ、石を投げつけられ、怪我を負う。同じ頃、養女のエマ(優希美青)も女学校で「鬼畜の娘」とノートに落書きされる。
「エリーは来日当初、マッサンの母親に『嫁とは認めん』といびられ、恋敵の優子に嫌がらせを受けた。しかし、今回は巷に『鬼畜米英』という言葉があふれる時代背景だけに、身の危険さえ伴うシビアなものになる」(NHK関係者)
エリーの身を案じた大阪時代の友人・キャサリン(濱田マリ)がはるばる余市にやってきて、エリーに帰国を勧める。キャサリンも外国人の夫と共に日本に住み続けることに危険を感じていたからだ。
当時は日本人の渡航の自由が認められていなかったため、エリーは離婚しなければ祖国に戻ることができない。マッサンはエリーの命を守るために、「離婚」という苦渋の選択をする。この「鬼畜米英いじめ」が今後描かれるかもしれないのである。
※週刊ポスト2015年2月27日号