“ジェネリック・バイアグラ”が発売されてから半年以上が経過し、各社の商品が出そろってきた。ジェネリックとは後発医薬品のことで、先発薬の発売から一定期間が経過し特許が切れた後、同じ主成分で他社から販売されるものを指す。開発コストがかからない分、安くなる。
バイアグラは昨年5月にファイザー社が持っていた特許期間(15年間)が終了。同月中にジェネリック製造の国内大手「東和薬品」が厚労省の承認を受けてジェネリック第1号を世に送り出した。
その後続々と発売されたジェネリックによって、ED治療の現場に変化が起きている。数種類のジェネリック・バイアグラを処方する浜松町第一クリニック浜松町院の竹越昭彦・院長はこう話す。
「当院では、バイアグラを処方していた患者さんのうち9割がジェネリック品に切り替えました。効果が同じで価格は3分の2ですから魅力的です」
そこで、長年連れ添った妻を相手にするとからっきしダメな50代本誌記者がジェネリック・バイアグラの「キッセイ」にトライしてみた。
いざ飲むにあたって、夕飯を抜いた。空腹時に服用するよう説明があったからだ。胃腸が空っぽならば30分~1時間程度で効果が出始めるが、食べ物があると効果が出にくくなるらしい。
青い錠剤を水で流し込む。15分を過ぎたころ、顔にわずかに火照りを感じた。服用から30分後に、妻を寝室へと呼び寄せる。ひさしぶりに抱きしめ、時間をかけてキス。するとそれだけで下半身が反応してきた。妻は「どうしたの?」と驚いていたが、もちろん薬のことはいわずにひさしぶりの時間を楽しんだ。
自身もジェネリック・バイアグラを試したという前出の竹越院長が語る。
「東和とキッセイのジェネリックは私自身も飲んでみました。もちろん個人差はありますが、私の場合は効果発現までの時間など、バイアグラとほぼ同じように感じました。多くの患者さんに処方してきましたが、『効き方が違うようだ』といわれることはまれで、ほとんどのケースで満足されています」
※週刊ポスト2015年2月27日号