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ドコモCMで人気の2CELLOS 日本のCMテクノロジーを絶賛する

2CELLOSが日本のCM技術を絶賛

 高長身、すらりと伸びた長い脚、まるで彫刻のような整った顔…。同じ人間とは思えないようなイケメン2人組は、まるで鼻歌を歌うように、軽やかにチェロを抱えて即興で演奏しながら、しかも笑顔で取材部屋にやってきた。

 それが今、世界中の女性たちを魅了してやまないワイルドなチェロユニットの『2CELLOS』だ。2011年に結成されたクロアチア出身の2人組のチェロユニット。2011年1月20日に、マイケル・ジャクソンの『スムーズ・クリミナル』を2本のチェロだけで独創的なアレンジで演奏して以来、世界中で注目を浴びている。

 穏やかで物腰の柔らかい努力家のルカ・スーリッチ(27才)と、やんちゃで活発な天才肌のステファン・ハウザー(28才)。静と動といえるほど、タイプの違う2人。そもそも彼らは14才の時、クロアチアのチェロのマスタークラス(公開レッスン)で出会う。

「ステファンは、最初からおかしいくらいに才能のある人で、何がすごいかって、人の心に触れる演奏ができるというか、感動させる力が、もうその頃からありましたね」

 そう語るルカの横で、その通り、と言わんばかりにステファンは深くうなずいたあと、「彼もまた素晴らしい才能が最初からありましたよ。独特なもの…、人の心を刺激するような目立つものが」と、ニヤリ。

 10代ですでにそんなカリスマ性を持っていた彼らが日本で注目を浴びたのは、NTTドコモのCMだ。そのCMが放送された直後、「あのイケメン2人組は誰!?」と、問い合わせが殺到したという彼らに、当時の思い出を尋ねると――

「あの時は日本に来て、頑張って長時間撮影したんです(笑い)。それにも驚いたけど、日本のCMのテクノロジーの素晴らしさにも驚きました。まるで、『スター・ウォーズ』とか未来の映画を撮っているような感じで感動しました」(ルカ)

「本当にすごく面白い体験だったね。衣装もチェロも特別の白と黒で、とても大切な思い出になっています。あのCMをきっかけに日本の多くの皆さんに知ってもらえたのは嬉しかったですね」(ステファン)

 そのCMでも話題となったのが独創的な演奏スタイルだ。体全体でリズムを取りながら、時には弓を口でくわえ、指で弾くなど、そのダイナミックな演奏法は、どんなきっかけで生まれたのだろうか?

「もともとぼくたちは、普通じゃないので(笑い)。小さい頃からチェロらしからぬ演奏はしていたんです」(ルカ)

「それにぼくらはまだ若いから、すごく情熱がある。アドレナリンやホルモンがぐるぐる回っているティーンみたいなもので、自然と生まれた演奏スタイルなんです。でも、子供の頃から情熱を持った強烈な演奏の仕方をしていたので、クラシックの諸先輩がたからは批判されてました。今となっては、“そら見ろ、ヘヘヘっ!”という気分だけど」(ステファン)

※女性セブン2015年3月5日号

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