2月12日、イスラム国の電子機関紙『ダビク』が日本をテロのターゲットにすることを宣言した。日本の行政機能の中枢である霞が関は要警戒エリアになる。公安関係者はこう語る。
「特に注意が払われているのが外務省、防衛省、中東支援政策や中東権益に関わる経済産業省だ」
日本では銃など重火器の入手や持ち込みが困難なため、当局はフランスやデンマークのような銃乱射テロは想定していないとされる。ではどんな方法が考えられるのか。警察庁関係者がこう話す。
「ネット上で簡単にプラスチック爆弾やボストン・マラソンで使われた圧力鍋爆弾などの製造法が入手できる時代だ。自家製爆弾のほうが銃よりも殺傷能力は高い。仮に銃や爆弾を所持していなくても、ナイフを片手に観光バスなどを乗っ取れば“巨大な凶器”になり得る」
※週刊ポスト2015年3月6日号