中国の旧正月「春節」を祝う7連休(2月18~24日)に、史上最大規模の中国人観光客が日本に押し寄せ “爆買い”パワーを見せつけた。中国人観光客が買い漁る人気商品が温水洗浄便座と炊飯器だ。上海在住の日本人ジャーナリストによると、買ってきた日本製品をネットで転売する例も多いという。
「中国人には『日本の家電はすごい』という認識が強く根づいています。だから、ネットでは常に高値で取引されるんです」
そこまで高額商品に手が伸びるのは割安だからだ。
「炊飯器なら、中国の店頭やネット通販より日本で買うほうが3~5割は安い」(同前)
日本で会社を経営している50代男性は、中国人の日本製品信仰をこう説明する。
「多くの中国人は、同じ日本製でも日本で売られている商品のほうが、中国で売られている商品よりも質がいいと考えています。『日本は良いものを輸出しないで自分たちで使っている』と疑っているんです(笑い)」
ちなみに、掃除機は中国の家庭で使う習慣がないためか、中国人客たちは見向きもしなかった。
※週刊ポスト2015年3月6日号