2月23日、55才の誕生日を迎えられた皇太子さまは東宮御所で会見に臨まれた。国民が気になるのは、ご療養生活が12年目に突入した雅子さまに対するお言葉だ。皇室ジャーナリスト・神田秀一氏はこう話す。
「今年も期待できる発言はありませんでした。例年同様、前年の雅子さまのご活動を羅列しただけの内容で、皇太子さまのご発言には具体的な治療状況や復帰へのメドなどが一切含まれていませんでした。皇太子さまが“快方に向かっている”と言い続けて、何年経ちますでしょうか。結局、以前と何も変わっていないのが現状なのです」
そんななか、皇太子ご一家をお側でサポートする東宮職のトップである東宮大夫が、思わず漏らした発言が大きな波紋を広げている。2月6日、『第60回青少年読書感想文全国コンクール』の表彰式とパーティーに、おひとりで出席された皇太子さま。
「表彰式当日に行われた東宮大夫の定例会見で、小町恭士東宮大夫(69才)は“雅子さまにご出席の気持ちはあったが、2月3日に東宮御所でOECD東北スクールのイベントに参加した高校生たちとのご接見があったばかりで、『週に2回の公務は厳しい』と医師が判断したため欠席しました”という旨の説明をしたそうです。
この発言を伝え聞いてびっくりしました。もうご療養生活に入られて12年の歳月が流れているにもかかわらず、週2のご公務も厳しいほど、病状は回復されていないんだなと感じて落胆してしまいました」(皇室記者)
2年前の誕生日会見で皇太子さまは、こんなことを述べられていた。
「私としましては、今まで見ておりますと、東宮職医師団が大変によくやってきていただいていますし、その治療を私も非常に深く多としておりますので、今のところセカンドオピニオンという考え方は特にございません」
そんな皇太子さまのお考えに従って2年──結局、“快方に向かっている”とおっしゃられるが、実際には雅子さまのプリンセスとしてのご活動には結びついていないのが現状。
「皇太子さまと雅子さまは私人ではなく国民のために存在する公人なのです。ですから、医師との信頼関係を優先するのではなく、雅子さまのご病気の快方を優先させていただきたいのです。今世の中は、セカンドオピニオンだけではなく、サードオピニオンとなっている時代です。今からでも遅くはないので、新たな医師に診察してもらうなど、次なる行動を示さなければ、国民の理解は得られないのではないでしょうか」(前出・神田氏)
※女性セブン2015年3月12日号