老朽化や2020年東京五輪などの未来に向けた建て替えで、「東京の顔」だった人気の名所にも変化の波が。姿を消してしまうその前に、また足を運んでみませんか?
ボウリングブームを牽引してきた、有名レーン田町ハイレーン(東京都・港区)が閉館を決定した。1972年開業当初は、5フロアに計110本のレーンがある都心の大型施設としてプロボウラーや有名人にも愛された。『ザ・スターボウリング』(テレビ東京系)など数百本のボウリング番組で使用。近年は女子プロの「Pリーグ」の舞台に。2011年以降はボウリング場協会と史料館を併設。しかし、老朽化で3月末閉館が決定した。
また、同じく若者たちの青春が詰まった日本青年館(東京都・新宿区)もこの度姿を変えることとなった。
“青少年活動と文化・スポーツ活動の拠点”として、ホテルや大ホールも併設していた当館。修学旅行や春高バレーの宿泊先、高校オーケストラの拠点会場でも親しまれた。2020年開催の東京五輪への国立競技場拡幅工事に伴い、3月末に閉館。神宮球場の向かい側に移転し、2年後に再オープンする。
若者たちの聖地といえば、渋谷公会堂(東京都・渋谷区)も忘れてはならない。
1964年(昭和39年)完成の渋谷公会堂は、同年開催の東京五輪では重量挙げ競技会場として使用。翌年からコンサートや歌番組の公開収録会場として親しまれ、2006年から5年間は、ネーミングライツで『渋谷C.C.Lemonホール』と呼ばれた時期も。音楽堂としての評価も高く、数々のコンサートが催され、2009年には、「音響家が選ぶ優良ホール100選」にも選ばれた。
渋谷といえば、東急プラザ渋谷(東京都・渋谷区)も幕を下ろすことが決まった。
1965年に渋谷東急ビルの専門店複合ビルとして、渋谷駅前に竣工以来、約半世紀愛されてきた“渋谷の顔”の1つ。渋谷道玄坂エリア再開発に向け、3月22日をもって閉館するため、現在、閉店セールのほか、レストランフロアでは、約15種の「49年ありがとうメニュー」が登場。渋谷の歴史を知る下記特別展も開催中だ。
また、1960年代から現在・未来に至る渋谷史が体感できる「タイムスリップギャラリー」(入場無料)を3月22日まで開催している。昔の写真から、駅のジオラマ、鉄道グッズ、ディスコなど展示。一部展示替えで、1960年代以前の写真コーナーも登場させた。
※女性セブン2015年3月12日号