世の中には様々な健康法があるが、そのなかに「脱パンツ睡眠」というものがある。つまり、ノーパンで睡眠するというものだ。
『「脱パンツ睡眠」がなぜ健康にいいのか』の著者で五輪橋産婦人科小児科病院院長の丸山淳士さんは、パンツによって一種の“拘束状態”にある人体は、交感神経が働いて緊張状態を作り出すという。丸山さんが解説する。
「夜間睡眠時にパンツをはいて寝ることで、当然睡眠は深度が浅くなり、性ホルモン、成長ホルモン分泌にも少なからず影響を与え続けます。
40代女性では卵巣などの働きもピークを超えますので、脳下垂体からの刺激ホルモンの量も多くなりますが、パンツのストレスで疲弊している脳からは必要充分な刺激ホルモンを分泌することができなくなります。疲労も改善されず女性ホルモン分泌も減少し、トラブルの元凶となります。
無拘束での睡眠がベストであり、体温は人体から発する熱を空気の層で包む方が効率よい温かさを保つことができます。皮膚は体温調節のアンテナになっていますので、一部でも閉鎖されていると温度、湿度調節がうまくいかなくなります。シーツはいわば“肌着”。シーツに体全体を包んだ方が絶対に温かく、また、ホルモン類の分泌が盛んになり、体全体の清潔を保つこともできます」
※女性セブン2015年3月12日号