困ったときに頼りになるのが弁護士だが、法律の知識があってもただただ理屈っぽいだけで役に立たない人もいる。栃木県在住のパート女性・Kさん(36才)の夫(40才)は、まさにそんな役立たず人間だという。Kさんが、夫への不満を明かす。
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若いころ夫は、司法試験に挑戦すること5回。結局、諦めて普通のサラリーマンになったんだけど、ときどき「何様?」って言いたくなる。
たとえば、テレビで法律関係のクイズが出て私が間違えると、「占有権ってわかる?」などと、すかさずツッこんでくる。ニュースで「懲役1年6か月、執行猶予3年」と裁判の判決が流れると、「そうかな。オレなら執行猶予5年は付けるな」って、アンタ、いつ裁判官になったのよ。
それも家の中だけならいいわよ。つい先日も、同じマンションに入居してきた妊婦さんから、「近くにショッピングモールはありますか?」って聞かれたのね。
車も持ってなくて、すごく心細そうだったから、「ちょうどその近くまで行くから、うちの車で行きますか?」と誘ったのよ。
その話をすると、夫は顔色を変えて、「えっ? 交通事故でケガさせたら、胎児の分の慰謝料も請求されるってことわかってんの?」と。
「大丈夫。安全運転で行くから」と出かけようとしたら、「ちょっと待ってろ」と車庫まで追っかけてきて、「もし事故が起きても訴訟は起こしません。慰謝料はいっさい請求しません」って書いた紙を私の鼻先に突きつけ、「印鑑とサインもらって」って。
「バカ言わないでよ!」と無視して出かけたけど、この調子で友達をなくし、家族とも疎遠になった夫の“法律の知識”って何なの?
※女性セブン2015年3月19日号