春節(旧正月)で来日した中国人観光客が、日本で爆買いしていたニュースが話題になったが、そんな中国は今、第4次(2次という人も)韓流ブームで沸いている。NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンの高木春香さんはこう語る。
「2013年、ネットの動画配信サイトで、韓国ドラマの『星から来たあなた』と『相続者たち』の配信が始まりました。その時、中国の配信会社は合法の視聴環境を整え、韓国でドラマが放送されてから、わずか3時間後には中国での視聴を可能にしたんです。それで、動画配信サイトを利用する若い世代の間で、一気に視聴数が爆発したようです」
この2作品の影響もあって、2013年には韓国を訪れる中国人観光客の数は、日本人観光客を抜き、翌2014年には、さらに前年比54%増の約270万人が訪れたという。
中国人の場合、一度に使う金額は日本人の比ではない。かつて日本人が大挙したソウル中心部の高級免税店には今、連日中国人観光客が押し寄せ、「5万元(約95万円)使いました」なんて話もザラに聞かれる。
中国・広州日報によると、韓国は消費市場成長のきっかけを手に入れ、株式市場は中国マネーの影響で、2014年までにすでに3年連続で上昇しているという。
※女性セブン2015年3月26日号