「企業を誘致したり宅地開発をして、この村を大きく発展させてくれた。みんなから慕われる村長さんだったのに、あんなことしちゃうなんてね…」
役場の女性職員(50代)に性的関係を迫り、セクハラ、パワハラメールを1300通以上送ったという疑惑の渦中にいる宮城県大衡村(おおひらむら)の跡部昌洋村長(66才)の名前を出すと、村民は遠い目でそう言った。
市町村合併が進み、現在日本には183の村があるが、大衡村は宮城県下唯一の村。人口約5600人、面積は東京ドーム約1280個分という60平方キロメートル超え。
村議を経て1996年の村長選で初当選した跡部村長は村いちばんの大地主。彼の自宅敷地は約1800平方メートルで、母屋の他に納屋や倉庫がいくつも建ち、庭木もきれいに剪定されている。
「家から見える田んぼや丘もほとんどが彼の土地じゃないですかね。祖父も父親も村長を務めたし、地元の名士ってやつですよ。あの家には彼の母親と奥さんと次男家族が一緒に住んでいたんですけど、騒動以降みんな逃げちゃって、村長がひとり取り残されているみたいですよ。彼はやり手ではありますが、強引なところがありました。黒いものでも村長が“白”と言えば白みたいな。だからこそこんなことになっちゃったんでしょうけどね…」(前出・村民)
自身はその後セクハラなどを否定したが、連日の追及に耐えかね3月19日に辞表を提出。一部では同情論も流れたが、マスコミで報道されたその姿に、インターネット上では“ヅラ疑惑”まで持ち上がっていた。
「実は彼、かなりの恐妻家で、宴会があってキャバクラとか行っても、絶対セクハラとかするタイプじゃなかったんです。そんな噂が奥さんの耳にでも入ったらえらいことになりますからね。薄毛も今回のこともそんな我慢があったからなのかもしれませんね…。ただ、村で見かけるときはいつも真っ黒なカツラなんですけど、今回テレビに映ったときには白髪交じりだったんですよね。きっと、疲れてる感じを出すために新調したんじゃないですか?」(別の村民)
※女性セブン2015年4月9・16日号