入社1年目は、仕事を覚えることに必死で、毎日を過ごすのに精一杯だが、社会人も2年目となると生活や会社に対する余裕が出始める。同時に生半可な知識や経験をもとに、勘違いな自己主張をしてしまう人も出てきがちだ。そうした人たちを揶揄する言葉として、社会人2年目病、つまり「社二病」という言葉も登場している。
そもそも、中学2年生ぐらいの思春期特有のカッコつけた思想や行動を揶揄する言葉として「中二病」というワードが一般化しているが、同じく「社二病」も、ちょっとこじらせた“痛さ”が共通しているという。
はたして彼らのどんな行動が“痛い”のだろうか。自分の周囲に「社二病」の人が存在するという人々が、実例をもとに解説してくれた。
【その1】地酒やワインについてドヤ顔で語り始める
「自分の同期は、いきなり地酒について勉強しはじめ、ドヤ顔で薀蓄を語るようになりはじめました。これと同じタイプで、自称ワイン通もいますね。社会人2年目で経済的にも少しは安定してくると、安い居酒屋で済ますのではなくて、ちょっと高級な酒にこだわり始めるんですよね。『俺は第三のビールは飲まない』とか言う始末です」(Aさん/男性24歳・マスコミ系勤務)
【その2】価格帯の高いカラオケで下世話な合コン
「同期の男子が先輩に連れられて、個室でゆったりしたソファがある高級カラオケ店に行くようになった。行き慣れてくると、女子を集めて下世話な合コンをしていました。『もう安いカラオケボックスは汚くて行けないわ』と言っていたので“これが社二病か”と実感しましたね」(Bさん/女性26歳・マスコミ勤務)
【その3】六本木のクラブで遊ぶ自分に酔う
「僕の知人は、社会人2年目になって『俺、六本木のクラブ詳しいから』というアピールをしてきました。典型的な社会人デビューのタイプではないでしょうか。大学時代にそういうところに行ったことがなかったんだな、と思いました」(Eさん/男性27歳・IT系勤務)
【その4】バーに女子を連れて行こうと必死
「大学時代の友人が、社会人2年目の時、色々な女性に『バーに行こう』と必死に誘っていました。私が『普通の飲み屋さんでいいよ』と言うと、『え、せっかく飲むのに居酒屋とか無いでしょ(笑)』と言われて、こいつは“社二病だな”と思ってしまいましたね」(Dさん/女性26歳・通販系勤務)
学生気分が抜けて、金銭的にも、業務的にも余裕が出始めるのが、社会人2年目頃。とはいえ、「社二病」的な“痛さ”に気づいてからが、本当の社会人としての歩みが始まるのかもしれない。