日本に来て日本魅力を知る中国人が増えるのは歓迎すべきことだが、それに比例して軋轢が増えているのも事実だ。
本来、中国由来のラーメンも、いまや中国人にとっては「日本のほうがうまい」が共通認識。東京・新宿の人気ラーメン店は、中国へ向けての宣伝は一切行っていないが、インターネットの口コミサイトにより、中国人の間で話題の店となっている。しかし、ラーメン店店員は渋い顔。
「先日、1人で並んでいた中国人の順番になり招き入れたら、突然電話で誰かと話しはじめました。その直後15人の団体が現れて一斉に入店しようとしたのです。後ろに並んでいた人のこともあり、『それはルール違反だ』と言っても聞き入れてもらえませんでした。結局しぶしぶ受け入れましたよ。話題になるのは悪いことではないけど、今では日本人の客足が完全に遠のいています」
※SAPIO2015年6月号