ICU(国際基督教大学)に入学された佳子内親王の人気ぶりが、「佳子さまフィーバー」とも言うべき社会現象となっている。こうなると放っておかないのが韓国だ。
韓国のネットメディア「デイリージャーナル」は5月15日、「もし機会があれば、日本皇室の佳子姫を慰安婦にするしかない」という内容のコラムを掲載、日本でも大騒動となった。
その後、このニュースを紹介した日本のネット掲示板に「韓国人の男に逆らえないようにしてやる」と書き込んだ男が偽計業務妨害の疑いで逮捕されたことで、このニュースの余波はいまなお続いている。
当然、日本では「佳子さままで反日の材料にするとは」と韓国の反日ぶりに批判が集まっている。しかし、韓国での反応を見ると、これまでの反日記事とはどうも様子が違うようだ。
実はこの記事は韓国でも歓迎されることはなかった。それどころか、このことをきっかけに、韓国でも「佳子さまフィーバー」が起きつつあるという。ネットニュースに詳しい韓国人ジャーナリストが言う。
「このコラムを執筆した編集委員は『日本の震災は天罰』などという過激な思想の持ち主で、韓国でも変わり者扱いされている。そのため、韓国のなかでもこの記事をまともに受け取った読者はほとんどいませんが、これを機にネットで佳子さまの写真が出回り、『佳子公主(姫の意)本当にきれい』『佳子公主に会いに、日本に行かなきゃ』といった書き込みが相次いだのです」
韓国最大のネット掲示板「イルベ」にはこんな書き込みまである。「日本の王室最後の希望」「真摯に彼女と結婚したい」
ふだん日本に対して厳しい言葉をぶつける韓国のネットユーザーたちが、なぜか佳子内親王には“甘い”のである。
※SAPIO2015年7月号