海に浮かんでいなければ、とても船には見えない──。米国船会社ロイヤル・カリビアン・インターナショナルが建造中の客船「ハーモニー・オブ・ザ・シーズ」が、フランス西部のサン・ナゼールの港に姿を現わした。
建造費に13.5億米ドル(約1670億円)をかける同船は、完成すれば容積トン数約22万7000トン、全長362メートルになる予定で世界最大。日本最大の客船「飛鳥II」が約5万トンなので、いかに巨大かがわかる。
船内施設もスケールが大きい。3階分の高さを誇るウォータースライダーやピクニックが楽しめる緑地公園、飛び込みショーが行なわれる円形劇場、ロボットバーテンダーが踊りながらカクテルを作るバーなどが揃い、まるでアミューズメントパークのようだ。
客室数は2747室で、収容人数は乗客6360人。乗員を加えると定員8000人を超える。来年5月にはイギリスのサウサンプトンからスペインのバルセロナまでを初航海する。船会社のオンラインサイトを見ると夏の西地中海7泊クルーズは約13万円~。一度は乗ってみたい憧れの客船だ。
※週刊ポスト2015年7月10日号