『カミングアウトバラエティ!! 秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)のように「ご当地ネタ」はウケる傾向にある。しかしながら恥ずかしい「自虐ネタ」も存在する。ここでは、関東地方のネタを紹介する。
【埼玉県】〈郷土愛47位。だって東京愛はダントツだもん!〉
ブランド総合研究所の調査では、埼玉県の「郷土愛」は47都道府県で最下位。熊谷市在住の30代女性もこれに頷いてしまう。
「ウチの市なんて“真夏の最高気温争い”くらいしか話題がない(笑い)。県内には観光地もあるけど、東京という大都会の前ではかすんでしまう。遊びに行くなら池袋や新宿よね」
──いろんな埼玉県民に取材したが、みんなこの調子。「ダ埼玉」と思っているのは他ならぬ埼玉県民かも。
【千葉県】〈名所にほとんど「東京」と名が付く県民の悲哀〉
浦安市にあるのに「東京ディズニーリゾート」というのは有名だが、これ以外にも山ほどある。大型ショッピングモール「ららぽーとTOKYO-BAY」(船橋市)をはじめ、「東京ドイツ村」(袖ケ浦市)、浦安市の路線バスは「東京ベイシティ交通」。「千葉」じゃ箔が付かないと思っているのだろうか。
【神奈川県】〈都会のイメージと裏腹に通勤時間は日本一長い〉
総務省の土地統計調査(2014年)が片道通勤時間(中位数)を調べたところ、神奈川県が48分で1位(最長)となった(2位は千葉県)。神奈川県民が抗弁する。
「私は神奈川県藤沢から都心まで1時間以上かけて通勤しています。通勤は辛いけど、プライベートは海や自然に囲まれていたい。生活にゆとりを求める人が多い証拠ですよ」(50代会社員)
多少の強がりはありそうだが、その弁に若干「お洒落」な雰囲気が漂っている。これが埼玉県民や千葉県民には鼻につくのか。
※週刊ポスト2015年7月17・24日号