今、日本で最も異彩を放つ大学生だろう。今年4月に駒沢大学仏教学部に入学した欽ちゃんこと萩本欽一(74)のキャンパスライフが聞こえてきた。「同級生」のひとりがいう。
「萩本さんは毎日学校に来ていて、大教室ではいちばん前に座って堂々と授業を受けています。あの強い目で見つめられてむしろ先生たちのほうが緊張しているように見える。学生には気さくに“欽ちゃんと呼んで”と話しかけていますね」
1980年代には冠バラエティ番組3本の視聴率がそれぞれ30%を超え「視聴率100%男」と呼ばれた欽ちゃんの存在感が最も大きくなるのが金曜3限の体育。選択科目は「ゴルフ」だ。
練習場があるのは駒沢キャンパスから1キロほど離れた玉川キャンパス。東急田園都市線・大井町線二子玉川駅から徒歩20分ほどの場所だ。
「一般の学生は駅から歩いて通いますが、萩本さんは毎回ピカピカのハイヤーで自宅から通学。しかもマネージャー2人付き。学生の間では“さすが大御所”と囁かれています」(同前)
ほとんどの学生がゴルフクラブをレンタルする中、萩本は“マイクラブ”持参で参加する。全盛期は週1度の練習と月2度のラウンドを欠かさずハンディは12。今でもクラブさばきは学生とは一味も二味も違う。
「得意クラブはドライバーとサンドウェッジだそうです。“ジャンボ尾崎にバンカーショットを教えてもらってうまくなった”と話していたらしい」(別の同級生)
もちろん「腕前はクラスで一番」(同前)だという。
授業後は学生たちに「ガンバったら君たちもこうやってハイヤーに乗れるんだから、人生ガンバレ!」と言い残し、お連れのマネージャーと共に颯爽と車で去っていく──のだとか。さすが欽ちゃん、役者が違う!
※週刊ポスト2015年7月17・24日号