1956年3月1日にスタートした、日本経済新聞の連載『私の履歴書』。著名人が出生から連載時に至るまでの半生を描く履歴書風の自伝で、これまで首相在任中の岸信介(享年90)や、マーガレット・サッチャー(享年87)など外国人が登場したり、今、時の人になっている建築家の安藤忠雄氏(73才)が登場したこともある。そして現在連載中なのが浅丘ルリ子(75才)だ。
満州で生まれ、タイ・バンコクで迎えた終戦やその後の収容所生活などの幼少期、そして、映画『緑はるかに』のオーディションでヒロインに抜擢され、芸能界でスターの階段を駆け上がっていく様が描かれている。そんななか、「職場恋愛」と題した7月7日の連載第7回で、浅丘はかつて交際していた小林旭(76才)のことを語り話題になっている。
《一目会ったときから私は恋に落ちていた》。14才で銀幕デビューしてから3年後の1958年に、小林と出会ったときの衝撃をそう語った浅丘。
《会っているだけで楽しかった》
《若い2人はほとばしる情熱を抑えきれずにいた》
「運命の人」と感じたふたりはすぐ両思いになり、ほとんど毎日一緒に過ごしたという。当時を知る芸能関係者がこう話す。
「ふたりの交際は当時の映画関係者の間では周知の事実でした。それでも“自然ないい演技につながるから”と、ふたりを恋人役で何度も共演させたんです」
これまでも同連載では往年の大女優がかつての恋愛を語ってきた。有馬稲子(83才)は映画監督・市川昆さん(享年92)との不倫と堕胎を明かし、別れ際の修羅場まで暴露。佐久間良子(76才)は鶴田浩二さん(享年62)との不倫を告白したこともあった。
浅丘の赤裸々告白も衝撃的だ。
《後日談だが、旭さんから衝撃的な事実を知らされた。実は父に「信子さん(注・浅丘の本名)をお嫁にください」と直訴したことがあるというのだ。(中略)「残念ながら、うちの娘はまだ嫁にはやれません」父ははっきり拒否したという》
さらに浅丘は、小林と出会う直前の1956年に初共演した石原裕次郎さん(享年52)についてもこう語る。
《裕ちゃんは6つ上。「頼りがいのあるお兄さん」という感じでまだ恋愛感情はない》
小林と同じように裕次郎さんとも撮影の合間によく食事をともにし、酒を飲み交わし、いつも一緒にいたという浅丘。しかし裕次郎さんとは、最後まで「兄妹みたいな仲」だったという。
※女性セブン2015年7月30日・8月6日号