今年のサマージャンボ宝くじは史上最高額となる1等・前後賞合わせて7億円。同時発売されている「サマージャンボミニ」の1等も7000万円にアップ(昨年は6000万円)したことで例年以上の賑わいを見せている。
日本一有名な宝くじ売り場『西銀座チャンスセンター』(東京都中央区)では、7月8日の発売初日に早朝から350人が列をなした。
そんな熱心なファンの間で、「よく当たる」と評判の売り場がある。そこには長年にわたって高額当せんを出し続けている超ベテラン販売員がいる。
『宝くじ御徒町駅前センター』(東京都台東区)の“徳じい”こと中野徳治さん(75)もその一人だ。1999年の開店以来、当せん金総額は32億円。中野さんはこういって胸を張る。
「32億円は億を超えた当せん金だけを足した額で、1億未満の当せんも入れたら、もっと当たっているよ」(徳じい、以下「」内同)
オープン時の店名は『御徒町北口センター』だったが、夫人が「『北口』だとスケールが小さい。『駅前』に変えよう」と進言。それを受けて2001年に現在の店名にした途端、初めての1等が出たという。以来、毎年のように高額当せんを出し続けている。
「毎月、上野公園の不忍池弁天堂(金運のご利益がある弁財天が祀られている)にお参りしています。ある日、夢の中に弁天様の化身の蛇が出てきて“大当たりを次々出してあげますよ”とお告げを受けて以来、続けているんです。また5年ほど前に店内に『開運招福処』を建て、朝晩に手を合わせています」
「招福処」を構えた直後の2010年の年末ジャンボでは、1等・前後賞3億円と2等1億円2本の大当たり。それから2011年の3億円、2012年の6億円と高額当せんが続いた。最近は特に運気が上昇中だという。
「6月と7月に発売された『東京都宝くじ』で1等が連続で出た。2回連続の1等で勢いがついているから、サマージャンボでは高額当せんが出る予感があるんです」
※週刊ポスト2015年8月7日号