お笑い界の両横綱、東の爆笑問題と西のダウンタウン松本人志が、時のニュースを肴に話芸を競い合う番組が日曜日の朝10時にそろい踏み。『サンデージャポン』(TBS系)が人気だが、最近は『ワイドナショー』(フジテレビ系)も急追中。同番組の魅力を出演者である芸能リポーターの井上公造さんに聞いた。
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『ワイドナショー』って、本当に何のルールもないんです。基本的に「このネタでやる」というのはありますが、台本はなし。ぼくも教育問題や政治など、芸能ネタ以外でも、自分が話せると思ったら「ちょっといいですか」と話に割って入ることもある。
ただ、視聴者がいちばん興味があるのは、ぼくのコメントじゃなく、松本さんが何を言うか。だから「シュートは松本さんが打つから、ぼくは松本さんにパスを出す」という感覚でいます。きっかけ作りというか、入っていくタイミングはいつも心がけてますね。
もちろん放送コードはありますけど、本当にタブーの少ない番組だと思います。松本さんは相方の浜田(雅功)さんの不倫問題もいじってたし、長嶋一茂さんが来た時には壁の落書きの話が出てきたし。他の番組にはないような、放送できるギリギリのところの面白さがある。
予定調和がないので、ガチンコ勝負。けっこうみんな、捨て身でやってるところはありますよ(笑い)。松本さんは突拍子もないことを言うこともあるけど、その目線がスゴイんです。
例えば少子化問題では「一夫多妻制はないの?」と。それって普通の人は絶対言わないけど、現実にはいるわけじゃないですか。だから、ぼくはバーカウンターにいて、松本さんの話に感嘆したり、膝を打つことが非常に多い。「へえ~、そう来たか!」と感心するんです。
逆に、自分が言ったことに対して松本さんが面白いリアクションをしてくれたら、「ああ、今日出ていてよかったな」と思いますね。
※女性セブン2015年9月10日号