家電量販店では、販売員に声をかけるなら、決定権を持つ偉い人を見つけるといいと思いがちだが…。白物家電ブログ管理人Aさんはこう語る。
「偉い人は事務作業も多く、接客をする余裕がないこともしばしば。価格決定権はありますが、利益確保の責任も持っていることを忘れてはいけません」
店長や副店長ともなると、販売能力が高いため、客をその気にさせるのはお手の物。「特別安くしますよ」という言葉で、利益をしっかり確保して売るテクニックがある。
「忙しくしている人より、ニッコリ笑顔で声をかけてくるなど、売る気のある中堅からベテラン店員こそが狙い目です」(Aさん)
貫禄があるように見えても実は転職組の新人だったり、若くても、知識豊富な販売員もいる。買いたい商品が決まっているなら、メーカーの応援販売員を狙うのもオススメ。
「メーカーにとっては店の利益は関係ありませんから、限界まで値引き交渉してくれる場合もあります」(Aさん)
また、「今日、買います!」と、やる気を見せるのも効果的だという。
「お客様の中には、やたらと強気な態度や、けんか腰の人がいますが、コレって逆効果。販売員も人間。好感が持てる人に値引きしてあげたくなるものです」(Aさん)
商品の説明を熱心に聞かれると好感度が上がって売る気になり、謙虚に値引きを切り出されると、つい応じてしまう。もっとも効果的なのは、「その場で買う宣言」することだ。
「その場で買わない場合、他店から戻ってきた場合を考え、少し値引きできる金額を残しておくのが販売員というものです」(Aさん)
何店か回る予定でも、実際に買いたい店を最後にして交渉するのがお得な買い方だ。
※女性セブン2015年9月10日号